2021.09.21 日誌
朝晩の気温が下がり、秋の気配が感じられる今日この頃。
中秋の名月、十五夜を見ることが出来ます。
そこで
子どもたちが季節の行事に関心を寄せたり、宇宙の不思議に興味を持ってもらいたいと思い、子どもたちと9月7日から月の観察を始めました。
9月7日の帰りの集まりで
「今日からお月様を観察しようと思います。今日の夜のお月様の形を教えてくださいね」
と先生から提案がありました。
翌日…
「先生、お月様見えなかったよ。でもね、お母さんが言ってたよ!今日は新月だよって!」
「新月はね、太陽と地球の間に月がある時、地球から見たら月の光が見えなくなって、まっくらになっていることを言うんだよ」
雨や曇りでお月様が見えない日が続きますが、雲の上にはお月様があって今はこれぐらいだよ。と、示しました。
「ぼくね、じいちゃんに教えてもらったんよ!! 夜のお空にね、お月様とお星さまだけじゃなくてね、木星が見える時があるんだって!!」
「あっ、これ木星だよ」
「毎日、毎日、観察していきます」
少しずつ、少しずつ月の形が膨らんでいることに気が付く人も。
延長保育の火曜日。年長さんと、月の満ち欠けの仕組みについて話しました。
宇宙のアルバムという本を見てみると…
宇宙には巨大なうずまき銀河が数えきれないほどたくさん存在すること、
その内の1つの銀河に地球があること、
太陽が50億年も燃え続けていること、
太陽の周りをまわっている地球を含む8つの天体…
広大な世界がそこにありました。
そして、地球のたった一つの衛星である月が登場し、
月が地球の周りをまわっていることを知りました。
そして
「今日は、どんなふうに地球や月が動いているのか、見てみようと思います」
ライトを太陽に見立て、地球の周りで月を動かすと…
「あ!そこは、みかづき!」
「さっきのところより、おおきくひかってる!」
満ち欠けの仕組みが、わかってきました。
自分たちでも、やってみます。
「ここだと…ちょっとだけひかってるな」
いろんな方向から見たり、まわしたりして試してみました。
しばらくすると
「ちょっと、たいようがあついなあ」
「もえてるもんね」
そんな会話もきこえてきました。
満ち欠けの仕組みが、よくわかったところで、
自分たちでも、月の観察日記をかいてみることに。
「まっくろにぬったら、ひかってみえるね」
「よるみたいになったよ」
昨日見えた月の形を、色紙で切ってみます。
「細い月を切るのは難しいね」
「昨日より、ほんのちょっぴり、大きくなるんだよね?」
と話しています。
お月様に興味を持った子どもたち。
園にある、お月様に関する絵本を読み深めます。
“パパ、おつきさまとって”
“14ひきの おつきみ”
“つきのぼうや”
“つきのせかい” …
そして
中秋の名月は、秋の収穫を喜び、感謝する日でもあります。
この時期に収穫できる、里芋、米、栗、くだもの等をお供えします。
お供えのほかに秋の七草も飾ります。
「すすき」「ききょう」「くず」「なでしこ」「おみなえし」「ふじばかま」「はぎ」です。
秋の七草は、春の七草のように簡単には見つけられそうにないですね。そのような時は、「すすき」だけでも良いようです。
“すすき”を皆に紹介。
「えっ?これ何?」
立ててみると、自分の背丈よりずっと高いススキに…
「大きすぎない?」
「あれ? にぼしの匂いがするよ!」
「ほんとに?」
「あっ本当だ!!」
「先生も匂ってみて?」
「確かに!!」
意外な発見…
「すすき」には災いや邪気を遠ざけると言う意味があるようです。
今年の中秋の名月は、9月21日です。
秋の風にあたりながら、お月様を観察しいつもと違う十五夜を過ごしてみてはいかがですか?
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