2021.08.10 ブログ
幼稚園を訪問すると、近くの園児に「マリアさまはどこ?」と尋ねます。
園庭のマリア像や廊下に掲示された画像へと招かれ、ときには絵本のマリアさまを見せてくれます。園児たちの目は輝いています。
どの場面のマリアさまでも良いのです。園児たちが、寄り添ってくださるマリアさまの〝心〟をどう感じているかが大切だと思うのです。
「寄り添う」を辞書で見ると、「離れずそばにいる」、「ぴったりとそばへ寄る」(類語国語辞典・角川書店ほか)とあります。キーワード「そばにいる」の言葉から、そばにいて優しく見守り、必要に応じて援助するという姿が浮かんできます。
ご家庭ではいかがでしょう。お母さんは家事などに追われ、「早くしなさい!」、「それはダメ!」などつい口を出してしまう。お父さんは仕事で忙しく寄り添えない…などの相談が寄せられます。
そんなとき、当学園(8幼稚園)が積極的に実践しているモンテッソーリ教育説明会への参加をお勧めしています。「科学的教育法」として確立されたこの教育は〝寄り添う教育法〟だと確信しているからです。内容によって家庭でも取り組めるのが特徴です。寄り添う姿で私自身、忘れられない「足あと」と題する詩をお届けします。
* * *
ある夜、わたしは夢を見た。
神さまと二人並んで、わたしは砂浜を歩いていた。
…………
砂の上に、二組の足あとが見えていた。一つは神さまの、そして一つはわたしのだった。
…………
しかし、最後にわたしが振り返って見たとき、ところどころで足あとが一組だけだった。
…………
「わたしの愛する子どもよ、わたしは決してお前のそばを離れたことはない。お前がもっとも苦しんでいたとき、砂の上に一組の足あとしかなかったのは、わたしがお前を抱いていたからなんだよ。」 (M・パワーズ)
―女子パウロ会のポストカードからー
学校法人ロザリオ学園
理事長補佐 森岡源三
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