2021.07.28 ブログ
蝉時雨がにぎやかに降り注いでいます。
東京オリンピック2020が始まりました。開催の意義が問われている本大会ですが、真摯に競技に向かう選手の皆さんの姿は感動の一言で応援にも力が入ります。
本園にもオリンピック同様1年延期となっていたものがあります。それは研究発表です。オンライン開催となったものの、8月3・4日に行われる全日本私立幼稚園連合会四国地区研究大会において『同僚性を育む』というテーマでの発表の機会をいただき、現在、最後の調整をしているところです。
私たちは、自分たちの関係性を見直す良い機会と捉え、浅田淳先生を講師にお迎えして、一昨年の終わり頃より園内研修を重ねてきました。その中で、経験年数や働き方の違いはありながらも、私たちは一人の人間として様々な人生経験やスキルを持ち合わせてこの場に集まっている仲間であり、相手の思いに耳を傾けたり自分の思いを伝えたりする、対話による語り合い・学び合い“オープンダイアローグ”の大切さを学んできました。当初は、なかなか自分の思いを語ることができませんでした。しかし、付箋を活用して思いを文字に記すことで話すきっかけを作ったり、研修を重ねそれぞれの意識の変化があったりと、少しずつですが自分の思いを口にすることができるようになってきました。その結果、園児の姿を多面的に捉えることができたり、あらたなかかわりのヒントが見つかったり、本園の保育の強みへと繋がっています。
オリンピック開幕直前、ある選手のオリンピックまでの1年半を追跡した番組に出会い、その中で、アクシデントやケガ、コロナ禍、様々な逆境がその選手に襲い掛かっていたことを知りました。私はどこかで、オリンピック選手は才能に恵まれているからこそ、この華やかな舞台に立つことができているとばかり思っていました。しかし、実際のところは、どんなことがあっても諦めず、ただただひたむきに練習(努力)をし続けているからこその結果であるということに気付かされました。
モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて有能で、責任感と思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てること」です。私たち保育者も同僚性を育みながら、学び続ける姿勢を持ち続けていきたいと思います。
愛和聖母幼稚園
園長 廣瀬 淳子
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