2021.03.25 日誌
3月中旬、年長児は日頃、園庭で取り組んでいる活動(なわとび、のぼり棒、鉄棒…)の中から
目標を決めて挑戦するオリンピック大会を行いました。
大会を前に、子ども達はそれぞれの種目ごとに自分で自分の目標を決めました。
「僕は、なわとびは100回跳べるようにしよう!」
目標を書き込み、縄を持って、園庭へと駆けて行った男の子。
5分程すると、教室へ戻って来ました。
「先生、僕今なわとび跳んでみたんやけど、5回しか跳べんかったんよね。やけんちょっと目標書き直すわ!」
そう言って自分の目標を”なわとび10回”に書き換えました。
自分の今できる事を知り、それより少し上の目標を自分自身で考えていきました。
それから毎日、登園すると園庭に駆け出し、
夢中で練習する姿があちらこちらで見られました。
鉄棒では様々な技に挑戦。
えびまわり、地獄まわり、地球まわり、、、技の名前も教えてくれます。
失敗しても、すぐにはできなくても、
あきらめないでもう一回、もう一回とやり直す姿。
そして手の平には、、、
今の目標が達成できると、紙に新たな目標を書き足して、のりで繋げます。
「どんどん長くなっていきよる~」
ある日の園庭。
裸足になり、自分の手や足に砂をつける女の子達。
「こうやってした方が、のぼり棒のぼる時に滑らんけん!」
「滑り止めなんよ!」
「ほら見て!登れよるやろ!」
経験の中で、自分達で発見した様々なコツ。
そして迎えたオリンピック大会当日
「先生、わたし今日気合い入れてきたよ!布団から出てきた時、頑張るぞー!って言ったけん!」
「今日はのぼり棒のぼるときに、あんまりすべらん靴で来たんよね!だって俺の目標は、靴を履いたままのぼり棒のぼる事やけん!」
はりきって登園。
そして自分の目標を確認し、いざ挑戦!
「がんばれー」「もうすこし!」と、友達を応援!
それぞれが目標を達成したようです。
「よかったね!」「がんばったね!」
共に喜びます。
最後は、年長児全員での持久なわとび。
みんなでいっせいに縄を用意、、、スタート!
誰が1番最後まで跳んでいられるか、、、
「よーし、僕は絶対に最後まで跳ぶぞ!」
そう言っていた男の子。数回跳んだ所でひっかかってしまいました。
すると、その男の子が教師の耳元でこそっと
「ねえ先生、見よった?僕今日けっこう跳べたことない?」
自分では満足していたよう。
うん、よく跳べてたよ。
教室に戻ると、涙いっぱいの女の子。
自分の思うようにいかなっかたのか、悔し涙が溢れます。
一生懸命頑張ったからこそ出る涙。
この気持ち、きっと次の挑戦に続く事でしょう。
その日の帰りの集まり。
頑張った年長児全員に教師から賞状が渡されました。
ある教室では、、、
子ども達からも、1人の女の子に賞状が渡されていました。
”しょうじょう
なわとびすごかったね。おしかったね。”
惜しくも持久なわとびで2位だったクラスの友達に
何かしてあげられることは無いか、みんなで考え、こっそり用意した手作りの賞状。
もらった女の子も、あげたみんなもとっても嬉しそう。
オリンピック大会から数日後の戸外での様子
目標の書かれた用紙を片手に、園庭を駆け回る子ども達の姿がありました。
子ども達の挑戦はまだまだ続くのです。
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