2020.10.09 お知らせ
先週の木曜日は十五夜でした。
幼稚園では9月に入ってから、クラスの子どもたちと”お月さまの不思議”について話をしてきました。
『月ってどこにあるのかなぁ?』
『大きさがいつも違うのはなんでだろう?』
『丸いお月さまになったあとはどうなるのかなぁ?』
考え始めると、いろいろな疑問が子どもたちから湧き上がってきます。
そこで、毎日お月さまを観察してみることにしました。
しかし・・・
9月に入って、夜になると曇りの日だらけ・・・
”昨日も見えんかったね”
”恥ずかしくて隠れとんじゃない?”
と、お月さまと会えない日が続きました。
それでも見えた何日かを観察し、見えたお月さまの形を記して並べてみました。
すると、”毎日形が違う”ことや”少しずつ大きくなったり、小さくなったりしていること”がわかりました。
それがどうしてなのかは、難しい話になってしまいますが、いつか理由を知った子どもたちが、
「あ!」と、この幼稚園での経験を思い出してくれたら嬉しく思います。
私たちが日々しているのは、『知識を教え込む』ことではなく、『種を撒く』ことです。
子どもの好奇心や”なぜ?”の種を撒き、いつかそのことに出会った時に何か感じてもらえたらと思います。
そして、10月1日、お月見の日の前日。
年長児だけが活動する年長ルームの時間にお月見団子を作りました。
だんご粉をボールに入れ、水を入れます。
水は、コップに書かれた線のところまで。
目線を合わせて慎重に、慎重に水の量を調整します。
そして、よーくこねていきます。
こね始めてすぐは”先生、水少なくない?”と言っていた子どもたちでしたが、
こねて、こねて、こねて、こねていくと、だんだん粉がまとまっていきます。
うまくまとまったら、丸めていきます。
最近外でも、『小さなお団子作り』をしている子もいて、丸めるのはお手の物!
ちょうどいい大きさにうまく丸めていきます。
それを茹でていきます。
茹で時間はほんの2分ほどですが、待ちきれません。
でもできあがったときの嬉しさは格別です。
好きなだけきな粉をかけて・・・
いただきまーす!!
次の日、空にはきれいなお月さまがあがりました。
”家でもお団子作ってお月見したよ”
お月見は、古く縄文時代からあったものが、少しずつ形を変え、
江戸時代頃からお団子を飾って月を眺める今の形に変わったそうです。
そんな昔からずっと続いてきたお月見。
忙しく過ぎる毎日の中でほっと月を眺める時間もたまにはいいかもしれませんね。
今の季節が空気が澄んで一番月がきれいに見えるそうです。
十五夜は終わってしまいましたが、毎日当たり前に見える月に心を寄せるきっかけになってくれればうれしいです。
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