2020.06.19 日誌
海の星幼稚園では毎年、園庭にあるマリア様像の花壇の周りに
“つまぐろひょうもん”の幼虫が生まれます。
「ことしもうまれているかなあ」
「いっしょにさがしにいこう」と友だちや先生を誘い
園庭に飛び出していった子どもたち。
しばらくすると・・・「みつけたー!」と興奮している子ども。
「けむしににてる・・・」と触るのを躊躇している人もいました。
さっそく観察する子どもたち。
「おはなたべるけん いれとかないかんね」
次の日
虫かごを見てみると昨日きれいに咲いていた
お花がなくなっていました。
その代わりに、緑色のおおきな粒があちこちに・・・
「おおきい うんち」
毎日毎日観察する子ども。
登園するとカバンもかけたまま、
帽子もかぶったまま一目散に虫かごの前へ。
ある日、虫かごの中を見てみると・・・
「“つまぐろひょうもん”がおらん!!!!!!」
いつの間にか幼虫がさなぎになっていました。
「どうやってこんなんに なったんやろう」
「きらきらしとる!」
不思議そうに見つめていました。
「これから なんにちも ねむるんよね」
(子どもたちの大好きな絵本“はらぺこあおむし”もいっぱいはっぱを食べて
太っちょになり、何日も何日も眠っていました)
毎日毎日観察日記をつけていた年長の男の子。
「きらきらしたところ どうやってぬろう・・・」
「きんのいろえんぴつほしい」
ということで一日待ってもらい、用意しました。
そのうちさなぎは茶色から黒っぽくなってきました。
「もうすぐでてくるんやないん」と話しつつお弁当を食べていると・・・
「あっ!!!!」
「ちょうちょ!!!!!!」
お弁当に夢中になっている間に
からを破り羽化していました。
床には赤い液が ぽたっぽたっ
「たいへん!ち!!」
大騒ぎしていましたが後から調べてみると、
これは血ではなくちょうちょになるときに
要らなくなったもので
ちょうちょのお尻から出てきたものでした。
「きょうは ちょうちょの おたんじょうびやねえ」
だれかの一言で 周りにいたこどもたちは
はっぴーばーすでぃとぅゆー♪
はっぴーばーすでぃとぅゆー♪
お祝いしていました。
いつもお誕生日のお友だちに贈っている歌を今度はちょうちょにも・・・
お祝いするって嬉しいね。
羽化したちょうちょ
別れを惜しみながらも「またあそびにきてね~!」
大きな空に飛び立ちました。
幼虫からさなぎ、そしてちょうちょへ
命の誕生、成長に不思議いっぱいの子どもたちでした。
そして数日後・・・
「かえってきてくれとる~!!!!」
つまぐろひょうもんが
幼稚園のみんなのところへ会いに来てくれていました。
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