2019.08.22 ブログ
先日、若葉幼稚園のお泊まり保育がありました。
何日も前から子どもたちのワクワク感は、私たち大人にも伝わってきました。
「キャンプファイヤーが一番ワクワクするー。ドキドキするー!」
「宝探しが楽しみなんよ!」
「スイカ割りも、そうめん流しも、ぜーんぶぜーんぶ楽しみ!」
「マリアさま、早くお泊まり保育の日にしてください。」
お祈りをしている子どももいました。
その反面、不安を隠しきれない様子の子どももいます。
「どこに寝るん?お布団あるん?」
「おふろはどうするん?」
「夜になっても寝れんかったらどうするん?」
「ママに会いたくなるかもしれん」
質問攻めにあって、私は困ってしまいました。
そんな時に、仲間っていいな。友だちの存在ってすごいなと思うことがありました。
不安いっぱいの友だちの顔をそっと覗きこんで、
「いっしょのお布団で寝ようね。手をつないで寝ようね。」
「一緒に寝ようって〇〇ちゃんも誘ってみようよ。」
今にも泣きだしそうな友だちの横にじっと佇んで、
この友だちのために何かしてあげたい。そう思っているようでした。
お泊まり保育の当日、そのお子さんは、とても不安そうな表情で涙を浮かべながらやってきました。
お母さんと離れるのがつらくてつらくて。しかし、それをぐっと我慢しているようでした。
家族と丸一日離れて過ごすということは、大人が思っている以上に、子どもにとったら不安なことだろうと思います。
「ねえねえ、今日はいっしょに寝ようね。」
「約束だよ」
「楽しみ楽しみ。カレーもつくるんよね」
「どんな花火なんやろ。バーン、バーンっていうかな」
そう言って、友だちがそっと手をつなぎます。
不安で緊張していた表情が、少しずつ和らいでいきました。
縦割り保育の中で育つものはたくさんあります。
相手のことを思いやる優しい心だったり、
豊かなコミニュケーション力だったり。
縦割り保育の中で3年間一緒に過ごしてきた友だちは、本当にかけがえのない大切な仲間になるのでしょう。
私たちは、生活をしている中で、様々な困難に出会います。その困難から逃げ出したいと思うこともあります。
でも、そのつらさやしんどさをわかってくれる人がいるか、いないかが問題なのでしょう。
つらさをわかってくれる人がいれば、そのつらさに向き合えることができるのかもしれません。
一人でがんばらなくていいよ。って、分かってくれる仲間がいるだけで、どんなことでも乗り越えていけるのだと思います。
お泊まり保育の夜
だんだん辺りが暗くなり、多かれ少なかれ不安を感じている子どももいました。
しかし、大切な仲間が近くにいるだけで頑張れたようです。
できるだけ子どもたちだけで生活させたいと願ったお泊まり保育。
きっと、友だち同士のつながりは、より一層深まったことと思います。
幼稚園の友だちは、大切な大切な一生の仲間になることでしょう。
(少し羨ましく思うほどでした。)
若葉幼稚園
園長 松木信子
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