学校法人 ロザリオ学園

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2018.11.01 お知らせ

ちょうちょ

先日、朝、3歳の女の子が登園してきたときのことです。

外にしゃがみこんでじーっと何かを見ていました。

 

”どうしたの?”と聞くと、

”先生!ちょうちょがいるの!!”と・・・

手の上に乗せて連れてきてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”羽がビリビリで飛べないんだよ”と心配そう。

周りの子どもたちが近づいてくると、

 

 

”ちょうちょ!

羽がビリビリで飛べんのよ”

と教えてあげます。

 

 

 

違うクラスの子どもにも、

 

 

 

 

 

 

 

 

隣のクラスの先生にも、

 

 

 

 

 

 

 

 

教えてあげます。

 

その様子はとても必死。

”ちょうちょが飛べない”ことを心から心配しているのが伝わってきました。

でも、このちょうちょ・・・

大人の目から見ると、もう死んでいるのではという思いが頭をよぎるほどに動きません。

 

 

じーっと見ていると、”飛べないからこのちょうちょ家に連れて帰ってあげる”と言い出しました。

幼稚園に置いて帰るのが心配だったようです。

 

すると、年長児が

”おなかがすくから、お花のところに連れて行ってあげたらいいんじゃない?”と教えてくれました。

靴を履いて、『お花のところ』へ連れて行ってあげます。

 

と・・・、靴箱へ行った瞬間、ちょうちょが飛んだんです。

驚いたのは子どもより大人のほうでした。

”本当に生きてたんだ”と、頭をよぎった考えを反省するとともに、

心から心配していた子どもの思いが伝わったのかもしれないと温かい気持ちになりました。

 

その後、お花のところへ連れていき・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そっと手を離すと、花のところへ飛んでいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

”元気でねー!”と帰ろうとしたのですが、

”やっぱりおうちに連れて帰る!”と・・・

ちょうちょへの愛着がとても強くなったんだね。

 

最後は、”外へ遊びに行くときに連れて行ったら、飛んで行っちゃった”と、

子どもの手を離れたそうです。

 

ですが、子どもの純粋な気持ち、優しい気持ちに朝からほっこりさせてもらいました。

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