2018.07.26 ブログ
7月6日昼前、大雨警報が発令され愛媛県は予想以上の豪雨被害をうけました。
幼稚園が位置する地域、昭和通りは川の水が溢れたため、ひざ下30センチの泥水に浸かりました。幼稚園は敷地に少し高さがあったのが幸いし、園庭と砂場が泥を被る程度で大きな被害は受けませんでした。
各地域は停電、断水、浸水した家屋の片づけと、これまでと異なる日常でした。当園は園庭と砂場の消毒を済ませ、予定通り12日、13日のお泊り会を実施することにしました。
初日、園児たちは聖堂に集まり、お泊り会を始めるに当たって、次の事を園児に伝えました。隣町の小学校、保育所は水に浸かり急きょ夏休みに入ってしまった事、ある保育園は家族一緒に楽しみにしていた夕涼み会を中止したことなど。
このような状況だけど、聖母幼稚園はお泊り会をすることが出来たのです。お泊り会は例年通り自園で行うため、慣れた場所での開催ということで保護者は安心され、また、本部安全管理部の応援があることも心強く思われたようです。
聖堂を後にして夕食作りに入ろうとしたその時、避難訓練、地震発生!園児は机の下で丸くダンゴ虫状態、いつもよりしっかり取り組んでいるように感じました。つづいて揺れの体験も行いました。
気持ちを切り替えて料理活動開始。年中から料理活動の経験を得ているので、作業はスムーズです。今夜のメニューは、カレーライス、フルーツポンチ。
配膳を済ませて、みんな一緒にお祈りして、いただきました!
夕食後の園庭ではお楽しみコーナーの始まりです。魚釣り、輪投げ、ボーリングと景品獲得に活気があふれます。水分補給しながら園児たちは必死です。
近隣は病院、旅館、民家が立て込んでいるため迷惑をかけないように、早めのキャンプファイアーの始まりです。「南の島のハメハメハ大王」の曲にあわせてダンスを楽しみ、いよいよ本日のクライマックスは「花火」です。
最近では家庭生活の中で夏の一夜、花火をして楽しむことが難しいようです。少し緊張しながらシューと吹き出す炎を見つめる園児たち、つかの間だけどお泊り会ならではの体験です。
午後7時半就寝準備。子どもって布団を運ぶ、布団を敷くなど大好きですね。
2日目、午前6時起床、八幡浜フェリー乗り場までお散歩に出かけます。45分ほどして帰園、お泊り会朝食は手作りバイキング式です。お皿にとって園庭の好きな場所でたべてね!早朝だから空気はひんやり気持ちいいね!
アー! もうちょっと 右! 前に一歩! 後ろに下がって! 必死です。
右往左往しながらの体験です。思いっきりストライクを受けなかった今年のスイカ、甘い。
荷物を片づけ、教会で感謝の集いです。
二日間計画したプログラムを楽しんだ事に感謝!
このような平穏な集いをもつ一方で、水害の為、我が家に住めない、断水が続いているなど想像をはるかに超えて困っている人がいることを忘れないで!と話しました。
園児たちは、お泊り会に元気よく参加できた事へのご褒美を受け取り、お迎えに来られた保護者のもとへ帰って行きました。
八幡浜聖母幼稚園
園長 白濱小枝子
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