2018.05.18 日誌
毎年4~5月頃には園庭の花壇にビオラが咲き誇ります。
「あ、ちょうちょ!!」
ビオラにとまっていたのは、ツマグロヒョウモンです。
蜜を吸いに来たのでしょうか?
_数日後
「せんせい、けむし!!」
それは大変!と見に行ってみると、とげのある黒い体にオレンジのライン。
「ああ、これは毛虫じゃないよ」
そういって手に取ると子どもたちは大慌て!
「だめだめ、さされるよ~」
心配そうにこちらを見つめました。
まさか、蝶の幼虫だとは思わなかったようです。
「かわいいねー」
「えー?こわがってたのに?」
「けむしじゃないならだいじょうぶ!」
「ツマグロヒョウモンの絵かこーっと」
「あーうごかないで」
「みてみて」
「このようちゅう、つまぐろひょうもんに似とるねえ」
「いつちょうちょになるー?」
「うーん」
毎日みんなで見守っていると、ある日…
「ようちゅうがかわった!!!」
「きんぴかがついとる!!!」
「なんこれ!」
ツマグロヒョウモンはサナギになっていました。
サナギになると、葉も食べないし動きません。
その間子どもたちは
他の生き物たちを見つけたり、調べたり…
やっぱりツマグロヒョウモンが気になったり…
さあ、そして
サナギになってから20日…
「あ!!!!!!」
「でたあー!!!!」
あのサナギから出て来たとは考えられないほど色鮮やかなオレンジ色。
「 … 」 「 … 」
「 … 」
子どもたちは、サナギから出てきたばかりの美しい生き物を
息をのむように じっと見つめていました。
さあでも、いつまでも飼育ケースの中に閉じ込めていてはいけないことを
子どもたちはよく分かっています。
「ばいばーい」
「げんきでね」
サナギから羽化した蝶は
すぐに結婚相手を見つけて交尾をするそうです。
また幼稚園にたくさんツマグロヒョウモンが来てくれますように。
小さな生き物に優しくできる心を
子どもたちに教えてくれてありがとう。
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