2018.03.09 日誌
平成30年度の新入児さんが1日入園で、幼稚園に遊びに来てくれました。
お母さんの手を、ぎゅっと握って
どのお友だちも緊張している様子。
そんな様子を、靴箱から見守る人たちの姿が見えました。
年長のお兄さん、お姉さんです。
この日まで、それぞれ小さいお友だちのお手伝いをすることを
とっても楽しみにしていました。
年長さんは、姿勢を低くして優しく話しかけます。
「ここで靴を脱ぐよ」「できるかな?」
でも…
「ママと一緒がいい」
小さいお友だちは、お母さんと離れると、不安と寂しさでいっぱいです。
涙を流したり、どうしていいかわからなくて困ってしまったりしている姿も。
そんなとき、私たち大人よりも敏感に気持ちを読み取って
歩み寄り、優しい言葉を掛けてくれる子どもたち。
「さみしいね。ママがいいよね?」
「あっちであそんでみる?」
すると、だんだん笑顔に…
お母さんと離れるときの寂しさはどこへ行ってしまったのでしょうか。
そう思うほど、いきいきとした表情が園庭やお部屋に溢れていました。
それは、小さいお友だちだけではありません。
在園している子どもたちは
“自分は、小さい人のお手伝いができた” “自分のお手伝いで喜んでくれてる!”と、感じているのか
大きな喜びと自信に繋がったように思います。
幼稚園の先輩たちは、いつにも増して清々しい顔をして
充実感で溢れていました。
「こわい?大丈夫?」
「もうすこし!がんばれ!」
「上手にできたね」
「今度は何がしたい?」
小さいお友だちにそっと近寄って、声を掛けたり手を引いたりしてくれる子どもたち。
こうして
“お世話してもらった人がいつか大きくなったとき、また同じように小さい人にしてあげられる”という
縦割り保育の中で育まれる、子どもたちの優しさの連鎖を改めて感じたような気がします。
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