若葉幼稚園では食事の時間が近づくと、お当番活動が始まります

年中児・年長児（３学期になると年少児も参加します）の数名が毎日交代で食事の準備をしてくれます

 

 

”きょうはおべんとうです。

とうばんのひとは、１０じ４５ふんになったら

したくをはじめましょう”

この時計の紙を見て、お当番の人は当番活動を始めます

 

 

エプロンをつけます

 

 

 

 

 

 

 

 

年長の人は、後ろ手で結ぶことができるんですね

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな様子を見ていた年少さん。

この日は年中の人がスイミングでお出かけしていたため、年中のお当番のひとがいません。

”わたしも手伝う！！”と、エプロンを出してきました

 

 

 

 

 

 

 

 

”誰か結んでくれないかなぁ・・・”

うろうろしていると、同じ年少さんがやってきました

 

 

”わたしが結んであげる！”

でもうまく結べません。

教師が手伝おうとしましたが・・・

 

 

 

 

 

”１回は結べたんやね。代わってあげようか？”

と年長さんが声をかけてくれました。

 

 

 

 

 

準備ができたらまず、いくつ机といすを用意しなくてはいけないのか確認します

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、机を運んだり、椅子を運んだり、食事ができるように準備をしていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

年少さんが上手に入れられるか見守ってくれていますね

 

 

 

 

 

 

 

 

机と椅子が準備できたら、今度は机を拭きます

ぞうきんをかたく絞って・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

端から端まで拭いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

拭けたら、「おこぼし」を置いていきます

「おこぼし」は、食事の途中に、こぼしてしまったものを包んで捨てる紙です

折って、容器に入れていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

入れられたら机に１つずつ置いていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

年少さん２人も一生懸命折って容器に入れたようです

 

 

 

”どこに置けばいいのかなぁ”

”あいてないねぇ・・・”

 

 

 

 

 

うろうろと見渡しましたが、

全部の机にもうおこぼしは置かれています

 

 

 

 

「どうするのかな？」と見ていると、いいことを思いつきました

いつもは真ん中に１つしかおこぼしが置かれていない席ですが、

少しずらして・・・

 

 

 

”これでいいね！！！”

 

 

 

 

置けました

 

 

”なんでここ、２つ置かれとるんー？”

年長さんたちが笑っていたので、いきさつを説明すると、

”よく思いついたね”と・・・

 

 

 

あとはやかんとお盆をセットして、お当番は終わりです

 

 

 

 

 

 

着ていたエプロンを畳みます

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、お当番ができたのを見て、お腹がすいた子どもたちが食事の準備を始めました

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が責任を持って、クラスみんなのためにするお当番が子どもたちは大好きです。

しかし、中には”今日はお当番したくないなぁ”という人もいますし、

４月当初は、時間になってもお当番を始められない人もいます。

でも、そういったときには「しなきゃだめだよ」ではなく、「お当番をしなければクラスのみんなも食事が食べられないこと」を伝えていきます。

それでも”しない”ことを決める人もいますが、それは自由です。

 

以前、”しない”と、お当番をしなかった年中児がいました。

しばらくすると、”お腹すいたー”と、遊びがひと段落したその年中児はお弁当を出し、食事の準備を始めました。

その年中児に、「今あなたがお弁当を食べられるのは、他のお当番の人が食事の準備をしてくれたからなんだよ」と伝えました。

するとしばらく考え・・・”明日はお当番する”と。

自分の心に決めたようでした。

そして、自分でお当番をすると決めた日は、誰よりも張り切ってお当番を楽しんでいる姿がありました。

 

 

お当番活動は”運ぶ”、”拭く”、”絞る”、”折る”といった普段の生活で身についている様々な要素に加え、

数を数えたり、段取りを考えたりと、心と身体をたくさん使う活動です。

またぜひ、参観日に来られた際には「お当番活動」も見てみてください。