2017.09.13 ブログ
ロザリオ学園夏期研修で、 愛媛大学教育学部特別支援教育講座教授、愛媛大学教育学部附属特別支援学校長 吉松靖文先生より、『気になる子だから活躍できる保育』の講演をお聞きしました。
発達障害は脳機能の発達が関係する障害で、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものです。
発達障害には自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害・があり複数の障害が重なって現れることもあるし、障害の程度や年齢、生活環境によっても症状は違い、発達障害は多様です。 今15人に1人・6.5%が発達障害です。
我が国の目標は、共生社会で、障害の有無にかかわらず活躍・貢献する全員参加型社会です。
幼稚園で子どもと障害児が共に育つ保育をする。幼児期は、豊かな、価値ある体験が大切で、遊び込むことやどのように遊ぶかが大事であり、子どもが主体的に対話的に深い学びが大切です。
障害か、わがままかを区別する必要はなく、その子が集中出来ない原因はなにか、望んでいる事はなにか、遊びたい事は何か、などを教師が見極め関わることの大切さや、本人の思いを言語化して教師が伝えることが大事であること、また保護者の思いを知り、どうしたいのか、何を望んでいるのか、まず思いを知ることなどを学びました。
インクルーシブ教育システム(自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に遊ぶこと)ですべての子どもが最大限にのび、子どもが育ち合うことを大切に保育し、教師が、一人ひとりの子ども達がどのように活躍できるかを考えることを日々大切にしたいと思います。
幼稚園での子ども達の様子
愛光幼稚園 園長 村上 伊津紀
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