2017.03.15 日誌
毎週、月曜日と木曜日にさいさいきて屋さんから届く給食。
いつも楽しみにしている子どもたちが集まってくる。
「おじちゃん、今日の給食は何?」
「ぼくも運ぶの手伝う。」
「今日は卵をベーコンで焼いたやつだよ。いっぱい食べてね。」
3月2日。
ひなまつりを前に、今日のメニューはちらしずし、かき玉汁、苺ゼリー。
それらを、おしゃもじ、トング、菜箸、かなじゃくし等々を使って、
それぞれがお皿やお椀に配膳する。
まずは、お寿司をよそったあと、その上に錦糸卵。
甘辛く炊かれたしいたけ、
春を告げる菜の花や、花形に切られた人参を、
それぞれのせていく。
「おひな様のお祭りやけん、さくらの形に切ってくれとんかなぁ。」
お皿の上が色鮮やかになっていく。
食する前に、目でも味わえるごちそうは2度おいしい。
こちらは、あったかいかき玉汁。ほんわり湯気がでている。
こぼれないように、お椀を寄せてゆっくり注ぐ。
そして、苺ゼリー。
食缶を開けた瞬間、
”わぁ、いちごのにおいがふわっとしたぁ。”
苺がのったキラキラゼリーが子どもたちの心をつかむ。
そして、皆でいただきます。
おいしいね。
人参もおいしい。”いつもの味とちがう気がする。”
今治産の旬の食材がふんだんに使われた献立。
目や鼻や舌で味わえる食事。
食を通して伝わる季節や伝統。
こうした食文化は、子どもたちの心を豊かにすると共に、
食への喜びや意欲を育むことだろう。
これは、幼児期の食育にとって、最も大事なことであるように思う。
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