2017.02.03 日誌
すっかり葉を落とした木々たち。
霜が降り、うっすら白くなっている地面。
つめたい空気に包みこまれるような冬の森に
出かけた。
途中にある池には、
すきとおった丸い無数の卵のかたまりが、
あそこにもここにも。
カエルの卵だ。
皆が一年生になる頃にカエルになるんだって。
森の住人たちに「おじゃましまぁす。」と、
挨拶し、森に入ると、
初めにこんな話を聞いた。
”この森には、昔、人が住んでいて、その時のゴミが
まだ残っている。そのために、植物や虫、動物たちが
困っている。”ということ…。
そこで、森育最後のこの日、子どもたちは、今までたくさん
遊ばせてもらった森に、そして、仲良くなった生き物たちに
”ありがとう”の思いをこめて、掃除することにした。
四方八方へ分かれ、ゴミを探す子どもたち。
こんなの見つけた。ワッフルみたい。
ナイロン
レンガに、
プラスチック等々。
木や葉っぱは生き物たちのおうちや食べ物
になるんだって。
だから、ゴミじゃない。
こうして集めたゴミを、一つ一つ皆で見てみた。
すると、どこから見つけてきたのかこんな大物。
ペンキのついた大きな板。
それを見た子が、「これ、幼稚園に持って帰って飾りたい!」と。
森にとってはゴミだけど、誰かにとっては、まだ使えたり、宝物になるものもあるんだね。
さあ、これから、
森のあちらこちらで、思い思いの遊びを楽しむ。
木登りや、
つるをひっぱってかけ登り、
たくさんの木をかついで集めて、
組み立てる。
こちらは家づくり。
木をたてかけ、ひもでしばり、枯れ葉のついた木は、
屋根になるようだ。
少し長すぎる木は、のこぎりで短くして、バランスをとり、
洗濯干しに。
まるで大工さん。
こちらでは、山から流れる湧水で、さっきの大きな板を
洗っているよう。
皆で力を合わせ斜めにしたり、ひっくり返したりしながら、
どんどん綺麗になっていく。
しかし、ここの泥土は油断大敵。
ところどころで、足が”ズボッ”と深く沈み込んでしまう。
その度に友達や先生が、
うんとこしょ。 どっこいしょ。
と、引っ張る。
これは大変!と、
木で”ズボッ”とならない場所を調査する。
よしよし、ここは歩いても大丈夫。
たくさん遊んでお腹もすいてきた。
今日のお昼ごはんは、家から握ってきたおにぎりを、
焼きおにぎりにしていただく。
火からおろしたおにぎり。
そうっとアルミをはがすと、
ふわっと白い湯気がでて、
あったかおいしい。
あつっあつっ。フーフー。
まだまだ遊びたかったけれど、そろそろ帰る時間に!
これまでの楽しかったたくさんの事を思い出しながら、
森の住人たちに、
「ありがとう、おじゃましました。また、きっといつか来るからね。」
と、挨拶をして森を後にした。
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