2016.10.07 日誌
みどり深く、残暑がまだまだ厳しい夏の森へ
出かけた。
森の中へ続く小道を、時折心地良い風を感じながら
歩き進む。
”なんかにおいがする” ヨモギのにおい?草のにおい?
耳をすますと、せみの鳴き声、鳥の鳴き声…。
森は五感を研ぎ澄まさせる。
森の入口では、まず、森の住人に
ごあいさつ。
「おじゃましまぁす。」
森の中へ着くと、森の生き物とお友達になる方法を教えてもらった。
手のひらをおにぎりのような形にして、そうっと
生き物を包みこんで話しかけてみる。
”怖いことはしないから、嫌なことしないからお友達になってね。”
ちょっと練習してみる。
これでいいのかなぁ…。うまくいくかなぁ…。
少し心配そう。
お友達になれるといいね…。
さあ、それぞれ森の中で自由に遊びます。
背丈くらいに伸びた草むらをかきわけ進む子。
地面近くまでたれさがる枝を、腰をかがめて
歩きます。
すずしい。ここ気持ちいい。
色鮮やかなイガイガ帽子が、まだ小さな
ドングリをすっぽり包み込んでいる。
そんなドングリの木に登ります。
水辺近くのぬかるみに足を踏み入れると、
何やらぴょんぴょんとびはねます。
よく見ると茶色の小さなカエルがあちらにもこちらにも。
みどりのカエル、目の近くの色が違うカエル、
色んなカエルがいる。
ここは、カエルさんのおうちだったんだね
驚かせてごめんね。
カエルをふまないように、よく目を凝らして
そうっと歩きます。
こちらでは、さっきの練習の通り、手のひらの中で、
”お友達になってね。”と話しかけています。
そうっと手をひらくと…。
カエルさんじっとしている。
お友達になれたみたい。
水で少し濡らしてあげると喜ぶことを教えてもらいます。
早速水を少しかけてあげます。
そして、
「カエルさん何て言ってる?」
耳を近づけてみる。
「ゲロゲロって言ってる。」
「人間の言葉にしたら何て言ってると思う?」と、
「気持ちいい。って言ってるみたい。」
カエルが喜ぶことをしてあげられて良かった。
水辺でカニも見つけたよ。
はじめは振り上げたハサミがちょっと怖かったけど、
仲良しになったよ。
トカゲともお友達に。
どこから運んできたのか、この大木。
はてさて何が始まるのでしょう。
汗をふきふき、のこをひく子。
崖のぼりをする子。
たくさん遊んでお腹もぺこぺこ。
木陰にシートを敷いて。
お食事にしました。
帰り道でふと足元に目をやると、
セミの死骸に群がるあり。
命のつながりを静かに見つめます。
名前も知らない花が森のあちこちで咲いている。森で出会う花は特別可憐で美しい。
一番美しく見える場所を知って咲いているかのようだ…。
この日、幼稚園に持ち帰ったおみやげは、
大きな葉。
「てんぐのうちわみたいでしょ。」
と、風を送ってくれた。
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