2016.08.25 ブログ
昔から歌い継がれてきた子どもの歌が、時代と共に少しずつ消えていく危機感を抱いております。
保育園や幼稚園の先生、お母さんが歌わなくなると歌われなくなった歌は消えていきます。
古い童謡には、美しい日本の言葉が込められています。
「ゆりかごのうた」
♪ 1. ゆりかごの歌をかなりやがうたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
2. ゆりかごの上にびわの実がゆれるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
3. ゆりかごのつなを木ねずみがゆするよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ♪♪
4. ゆりかごの夢に黄色い月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
保育園でのこと、お昼寝の時間に3才児の身体を優しくとんとんしながら「ゆりかごのうた」をゆっくり歌ってあげました。次の日、「先生、今日もとんとんして歌ってね。4番までやったね。」彼は目をつぶりながらようく聴いてくれていたのですね。歌ってあげる方も歌ってもらう方も、とても心が落ち着く時です。
子どもの反応がすぐに返ってくる流行のリズミカルな歌だけではなく、ゆっくりと時間をかけて心に染み込んでいく歌も歌いましょう。どうぞ古臭いと思わないで、昔の童謡も沢山歌ってあげてください。そのことによって消えることなく歌い継がれていくことでしょう。
ある絵本作家は「大人になった時、小さい頃に絵本を読んでくれた人の声が残ります。それは愛の体験です。」と語っています。
歌も同様です。
歌は教え込み、覚えさせ、歌わせようとするものではありません。子どもと一緒に楽しく歌いましょう。
一曲、一曲を丁寧に大切に、そして優しく美しい声で歌ってあげましょう。
昔から歌い継がれてきた子どもの歌が、次の世代に歌い継がれていくことを願っております。
学園長
岡山 眞理子
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