2016.07.26 ブログ
7月7日の七夕の日、皆でカレーとキュウリもみをしてお祝いしました。その時Cちゃんが「この玉ねぎの皮 どうするん、ママはいつも捨ててるよ」と一言。その一言を先生はキャッチ。「先生も捨てようと思っている。でもね、この皮で布を染めることもできるんよ」「えー」「先生、昔したことあるんよ」「私もやってみたい、でも本当?」と不思議の眼差しで先生の投げかけた言葉に反応し興味を持ったCちゃん。その時先生はやってみる価値ありと判断しその日の集まりの時間に提案してみました。しかし、体験したことのない事なので、いまひとつ反応が少なく感じましたが、昨年 年長さんの絞り染めを見ていたこともあり、じゃあやってみようということになり、次の日から玉ねぎの皮集めが始まりました。
保護者の協力もありキャリーいっぱい集まった皮をみんなで干したり、片づけたりと忙しい10日ほどがたち皮はパリパリになりました。
その間に園児達は白いハンカチにビー玉、ペットボトルのキャップ、割りばしなど身近な物でふくらみを作り、ゴムで止めていきました。布の用意も皮も用意できました。
7月15日にいよいよ染めることとなり準備をしました。
鍋からあふれんばかりの玉ねぎの皮を煮はじめると 「ちょっとくさいね」
「どんなになるん?」 「いっぱい皮あったのにちょっとになったよ」
「わー、茶色になってる」「玉ねぎ色じゃないね」と驚きを隠せない様子。
「先生もういれていいの?」
「これどうなるん」
「これで少しの間炊くんよ」
「えー、カレーみたい」
「さめたから取り出すね」
「わー、玉ねぎ色になっとるー」と驚いていました。
「この色がなくならないように焼きみょうばんというぬるま湯につけるよ」
つけて干しました。
7月22日 夏季保育の日楽しみにしていた絞り染めのゴムを外してみました。
どうでしょう このできあがり
「玉ねぎ色になっとる」
「くまさんの顔みたい」
「模様ができとる」「きれい」
「○○君のも見せて」とお互いに見せ合ったりして大喜びでした。
9月には自分でアイロンをかけて仕上げます。
昨年までは化学染料などを使用していましたが、身近にある物を利用し染めあげ、自然の美しさに感動し喜んだ時間でした。
いつも身近にある物を利用し使い方を変化させただけで今まで知らなかったが新たな体験に繋がったことで、身近かな物に好奇心をもってかかわるひとつの手がかりとなり、さらに違う場所や場面で活用していこうとする応用力に繋がっていけばよいと考えています。
西条聖マリア幼稚園
園長 呼石志津子
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