2022.09.01 ロザリオ学園 ブログ
毎日の園生活の中で、子どもたちと関わるとき、大切な育ちにたくさん出合います。
私たち教師は、子ども達の“自分で自分自身を育てる力”を信じ、一人ひとりの選びを大切に見守り、必要な援助を行っています。
3歳児のAくんは毎日朝の支度を終えると「さぁ、せんたくしよーかな。」と言い、洗濯のお仕事を何度も繰り返して取り組みます。洗濯のお仕事はたくさんの行程がありますが、Aくんは、洗濯槽の栓を抜くと水が流れる様子を見ているときや、洗濯物を洗濯槽の淵にぴたっとつけて、たたみ絞るとき、特に良い表情をしています。
Aくんは、自分が栓を抜くことで水が流れる面白さや、洗濯物の端と端をぴったりとくっつけて絞れるようになった事に、大きな喜びを感じ、満足しているのだと思います。
大人にとっての仕事とは、要領が重要視されますが、子どもにとっては過程が喜びであり、自分で自分を成長させているのだと、モンテッソーリ教師養成コースで学びました。実際、子どもたちと一緒に生活し、子どもたちの活動から学ばせてもらう事がたくさんあります。
集中して何かを達成した子どもたちは、自信に満ちていて、とってもいい表情をしています。きっかけや、どんなことに興味を持つか、いつ自分を自分で成長させていくのかは一人一人違います。だからこそ、整えられた環境をいつも準備すること、ひとりで出来るように手伝うことが大切だと実感する毎日です。
道後聖母幼稚園は、2022年4月から新園舎となりました。保育をしていると、新園舎の全てが、子どもたちの生活を大切に考えて造られており、良い環境が整えられていると感じます。
この恵まれた環境の中で子どもたちと過ごす園生活での喜びは、子どもたちの成長と共に日々大きくなっています。同僚の教師たちと、子どもたちの活動や成長についての会話が溢れ、話が尽きない毎日です。
これからも一人ひとりの子どもたちとの出会いを大切にして、心を込めて関わり、子どもたちの姿から沢山の事を学んでいきたいと思っています。
道後聖母幼稚園
教諭 門屋 佳菜
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