2022.06.16 若葉幼稚園 ブログ
先月末から今週にかけて、今年度初めてのお料理活動を行いました。
年長児は久しぶりのお料理、年中児は初めてのお料理です。
メニューは、お味噌汁と春キャベツのサラダ。
準備は前日にだしをとるところから始めます。
使うだしはいりこだし。
美味しいだしがとれるよう、いりこの頭と内臓、骨を丁寧に取ります。
大人は”これくらいでいいか”となってしまうところも、子どもたちは気になります。
”まだここに骨がある!!”と最後の1本まで丁寧にとっていきます。
子どもたちが丁寧に下処理したいりこを一晩水に浸け、いいだしがとれました。
そして当日、いよいよお料理です。
まず初めはデモンストレーション。
『なにを使うのか』『道具はどうやって使うのか』『どのくらいの大きさに切っていくのか』など、見て、聞いて子どもたちは理解していきます。
そして手を洗って、エプロンをつけて、自分がしたいものを選びます。
にんじんやきゃべつ、ウインナー、きゅうりなど『これくらい』と教えてもらった大きさに切っていきます。
たまねぎ、たまごは手で皮と殻を剥いでから。
きちんと『全部剥けているか』、自分で確認しながら行います。
大根はピーラーを使って皮むきをしてから切っていきます。
すーっと剥けるのが楽しくて、剥きすぎてしまいそうに・・・。
大根は皮を剥いても同じ色なので、どこを剥いたのかわかりにくいですが、よーく見ながら上手に剝いていきます。
そして、豆腐はもちろん手の上で切ります。
そーっと優しく切ると、手の上でも危なくありません。
その力加減がうまくできるのが、年中児、年長児ですね。
向きを変えながら四角い形に上手く切っていきます。
こうしてそれぞれの具材を切り、味噌汁は煮込み、サラダはマヨネーズで味付けをしていきます。
混ぜながら”あー、早く食べたい!!!”とお腹が空いてきた様子。
サラダはこれで完成です。
お味噌汁も、野菜が柔らかくなったら味噌をといでいきます。
味噌をとぐと、部屋中にいい香りが広がります。
”なんか、味噌汁っぽい!”とようやく味噌汁を作っていることを実感してきたようです。
全部の味噌をとぎ、完成です。
お料理の間、別の場所で待っていてもらっていた年少さん、満3歳児さんも呼びに行き、みんなで作ったお昼ご飯をいただきました。
”おいしーい!!”
自分たちが作ったご飯はとても美味しく、おかわりをしたり、いつもは苦手な野菜も食べてみたりと食が進みます。
年少さんたちもお兄さんやお姉さんが作ってくれたご飯を美味しそうに頬張ります。
このお料理活動、ただ作って食べるだけのものではありません。
普段の生活の中で培われてきた力を発揮しながら、考えたり、選んだり、心をたくさん使います。
また、汚れたら拭いたり、こぼれたらほうきで掃いたり、何が起こっても自分たちでどうしたらいいか考えて対処していきます。
包丁やまな板など、必要な道具は自分で準備し、使ったあとは洗って片付けるところまで最後まで行います。
これらのことは、子どもたちにとっては当たり前のことで、普段の生活の中でもしていることですが、決して誰でもできることではなく、普段自分でしっかりと生活をしているからこそできることなんです。
こういった生活する力を私たちは子どもたちと一緒に過ごす中で伝えていきたいと思っています。
”疲れたけど、楽しかったぁ”
またみんなでお料理しましょうね。
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