2022.05.19 若葉幼稚園 ブログ
今週年長児が春の森育に行ってきました。
この時期に春の森に行けたのは数年ぶりです。
今しか出会えない生き物や草花、空気に触れ、体と心でめいっぱい季節を感じてきました。
バスで森へ向かう途中、”森ってどこにあるんかな?”と子どもたちは窓の外を見ながらドキドキ・・・。
でも、アースランドに着くと、”え?ここ?ここなら来たことあるよ”といつもおうちの人と遊びに来ている場所に着き、拍子抜けした様子。
けれど、”いつもは入れないところまで今日は特別に入らせてもらうんだよ”と伝えると、またわくわくしてきました。
森の方へ歩いていき、インストラクターの方からお話を聞きます。
「ここから先は、生き物たちが住んでいる生き物のおうちです。みんなも人のおうちにお邪魔するとき勝手には入らないよね?生き物のおうちにお邪魔するときも何か言ってから入ろうと思うんだけど、みんなならなんて言う?」
”こんにちはって言う!”
”お邪魔します”
みんなで”こんにちは””お邪魔します”とご挨拶してから森にお邪魔しました。
”だんだん森っぽくなってきたね”とわくわくしていると・・・
何か地面に足跡が。
人の足跡に混ざって、ハート形の可愛い足跡がついています。
これはいのししの足跡です。
子どもたちも初めて見たようで、”いのししもおるん?”とちょっとびっくり。
荷物を置いて、森での遊びの紹介と、また蜂や毛虫、へびに出会ったときにどうすればいいのか教えてもらい、さっそく遊び始めました。
緑がたくさん広がる森の中。
生き物たちもたくさん住んでいました。
この日たくさん出会ったのはてんとうむし。草花の上に赤く可愛い体がちょこんと乗っています。
仲良くなりたいと手のひらに乗せると・・・
すぐに仲良くなれたのか、どんどんと体を登ってきてくれました。
また川では、石の間からカニも出てきてくれました。まだ赤ちゃんなのか小さくてかわいい。
帽子を脱いで追いかけているのはちょうちょです。
”おったーー!!”と走って行っては、”早くて無理~”と帰ってきます。
ちょうちょに遊んでもらっているようですね。
そんなちょうちょを手に乗せ、仲良くなった子もいました。
”飛んでいかないんだー”
手の上が心地良くてお休みしているようです。
また、置いてある木を覗きたいときは、足で『コンコン』とノックしてから開けてみます。
開けるとそこは、ダンゴムシのおうちでした。
子どもたちにも馴染みのあるダンゴムシ。
虫がちょっぴり苦手な子どもも”ダンゴムシなら触れそう”とみんな手に乗せて”かわいい~”と見つめていました。
また春はお花もたくさんあります。
シロツメクサを集めて、ブーケのようにしたり、
先生に手伝ってもらって、ブレスレットや冠を作ったりしました。
また、てんとうむしのような赤いものがたくさん・・・
”いちごだ!!!!”
”これ、食べれるんかなぁ”とインストラクター方に聞いてみると、”普通のいちごみたいに美味しくはないけど食べられるよ”と教えてもらい、お土産にいただいて帰りました。
また、崖のぼりでは初めは恐々していた子どもたちも何度もしていくとだんだんとコツがわかってきたようで、”そこ滑るから気をつけてね”と子どもたち同士で声を掛け合いながら上ったり下りたり何度も何度も楽しんでいました。
竹でできたシーソーをあります。
初めてシーソーをする子もいたようで、”これ、どうやってするんかな?”と。
でも乗り方を教えてあげると、あっちこっちに竹が傾くのが面白くて友だちと楽しんでいました。
普段はなかなかできない木登りも!
”恐い~”と途中で降りてきてしまう子もいれば、ひょいひょいっと上まで軽々登ってしまう子も。
遊んでいくとだんだんと自然とのお付き合いがうまくなっていきます。
お弁当を食べ、帰る時間。
この日は帰りにみんなであるものをいただいて帰ります。
それは春の味覚、よもぎです。
ですが、あるだけいくらでもいただいていいわけではありません。
”よもぎを食べる虫や、よもぎをおうちにしている生き物もいるんだよ”と教えてもらい、『必要な分だけ』いただく大切さを知ります。
そして、もらうときには”いただきます”、もらったあとは”ありがとう”の言葉も大切だと教えてもらいました。
『必要な分だけ』
よもぎがどれかわからない子は、貸してもらったよもぎカードと照らし合わせながら探します。
”これくらいにしたよ”
みんな自分で考えながら、少しだけ命を分けていただきました。
いただいたよもぎはおうちにも持って帰りましたが、幼稚園でも昨日、よもぎ団子を作っていただきました。
その様子はまた後日お知らせさせていただきますね。
たくさん遊ばせてもらった森。
まだまだ遊び足りないくらいくらいですが、もう帰る時間です。
”ありがとうございました”
”お邪魔しましたーーー!”
”また来ていいー?”
カラスやうぐいす、かえるたちが『また来てねー』と返事をしてくれました。
初めての森で子どもたちはどんなことを感じたでしょうか。
わたしたちでは伝えることのできないたくさんのものを自然から教えてもらった気がします。
ものが溢れるこの時代だからこそ、おもちゃや遊具のない自然で遊ぶことが子どもたちの心を豊かにしてくれる。そんな気もしますね。
次は夏の森育。
昨日も十分暑かったですが、更に暑い中森にお邪魔したいと思います。
今度はどんな出会いがあって、子どもたちがどんなおもしろい発見をするのか、楽しみにしています。
カテゴリー
アーカイブ