2022.01.28 海の星幼稚園 ブログ
子どもから子どもへという趣旨で行われる児童福祉献金。海の星幼稚園の子どもたちも参加しました。
まずある日のあつまりの場で世界中にはみんなと同じくらいの年の子で困っている人がいるということを皆に伝えました。
「食べ物がない人やお水がない人… 中にはお家の人がいなくて子どもだけで生活している所…
家がない、着るものがない、お金がない…」など
その話を静かに聞きながら驚いたり中にはきょとんとする子も。
物があふれ豊かな日本に暮らす子どもたちは想像もできないことでしょう。
そうした子どもたちに少しでも想像できるように様々な方法で伝えます。
「10円で10人が水を飲むことができたり100円で数人が注射をうつことができます。」
「困っている人たちのために私たちが今すぐそこに行って、助けることはできないけれど、
お菓子を買おうと思ったり、おもちゃを買おうと思った少しのお金をちょっと我慢してそのお金をみんなが集めるとたくさんのお金になって…
そのお金で暖かい服、食べ物、病気の人のための注射や薬が買えます。」
それを聞いた子どもたちに
「困っている人を助けるにはどうしてあげる?」と問いかけると
「ごはんをあげる」「くだものをあげる」「おかしをあげる」「服をかう」
想像を膨らませながら子どもたちから様々な意見が出ます。
「他に、みんなができることはどんなことだろう?」
自分自身で考えながら隣の人と話し合い、どんなことをしたら助けられるか想像します。
「遠い世界には困っている人がいます。神様にお祈りして助けてください。お祈りすることも大切です。」
”神様、どうぞ困っている子どもたちをお救いください”
翌日から子どもたちは手に手に献金袋を持って献金箱の前にやってきました。
献金袋を出すとき、ていねいに両手で入れる子や優しくかごに入れる子…
献金を入れながら「げんきになりますように」「たすけてあげてね」と、口にする子も。
「お金持って来たよ。これでごはんがたくさんたべられますように。」
手を合わせて祈っている子も。
ある年長児の子が、
「この中にはね、私と弟とママとパパの分も入っているんだ。これで困っている人たちが助けられるかぁ」
「このお金でみんなが元気になってくれるかなぁ」
「おじいちゃんとおばあちゃんからお年玉もらったよ。紙のお金で1000えんっていうんよ。
たくさんの人を助けたいから私の分をあげるね。とおくのお友だちが助かるとうれしいな~」
「ぼくがもってきたおかねちゃんととどけてね。」
「ぼくのお金を分けてあげるよ。
たくさんいれたからたくさんの人がたすかるかな?」 …などなど
子どもたちの優しい想いがあふれます。
自分が少しだけ我慢して人と分かち合う心、自分のことだけでなく周りの人、会ったこともない人を想像し心を寄せること…。
こうした経験を通して、子どもたちにとって大切な種が蒔かれたように思います。
子どもたちの優しい心がそのまま世界の子どもたちに届きますように
世界中の子どもたちが笑顔になりますように
祈りを込めて…
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