2021.12.01 ロザリオ学園 ブログ
若葉幼稚園のホールには、オペラ歌手・声楽家として世界的に活躍された今治市出身の故今井久仁恵さん(1931~2011年)が愛用されていたグランドピアノがあります。
今日も子どもたちがこのピアノの音に合わせて、心の感じるままに踊ったり跳ねたりと身体をおもいっきり使い、思い思いの表現を楽しんでいます。
このピアノは、若葉幼稚園を開設したカトリック今治教会の神父様が今井さんのスペイン留学に尽力されたご縁により親族の方が教会へ寄贈され、2017年春の幼稚園改築を機に、教会から若葉幼稚園に移しました。今井さんの親族の方から「このピアノを子どもたちのために弾いてもらいたい。そして、次世代の音楽家の育成につなげてほしい。」と、ピアノを譲り受けました。
現在は、若葉幼稚園の子どもたちが、ピアノの周りに集まって、音楽に合わせてウサギになったり、蝶々になったり…。とても賑やかにのびやかに音楽を楽しんでいます。
また、未就園児さんの園庭開放『エンジェルルーム』では、お母さんと一緒に楽しめる親子リトミックも始めました。1歳2歳のお子さんだけでなく、まだ一人で歩いたり跳んだりできない赤ちゃんも、お母さんのお膝の上でピアノの音の心地良さや、リズムを感じてくれているようです。
「ピアノの優しい音に癒されました。」「リトミックたのしかった~。」と、参加されたお母さんたちにも喜んでいただいています。
子どもも大人も、みんなを幸せな気持ちにしてくれる今井さんのピアノ。これからも大切に大切に感謝の気持ちをもって、子どもたちと一緒に音楽を楽しみたいと思います。
今井さんは、幼少のころから歌ったり踊ったり、ピアノを弾くことが大好きな子どもだったそうです。「オペラ歌手になりたい。オペラで主役を歌いたい。」と決して夢をあきらめず、世界へ羽ばたく道を切り拓いていかれました。
自分の好きな事をとことん追求し、幼いころからの夢を自分の力でつかんだ今井さんのように、志をもち歩んでもらいたいという思いを、今井さんが愛したピアノが奏でる音楽にのせて、子どもたちに伝えていきたいと思います。
若葉幼稚園
園長 松木 信子
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