学校法人 ロザリオ学園

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2025.03.14 ロザリオ学園 ブログ

安全管理部を退職するにあたって

ロザリオ学園 ブログ

私は、2019年4月にロザリオ学園の安全管理部として、仕事をはじめ今年度末で6年間になります。

幼稚園の安全管理という仕事は初めてで、戸惑うことも多々ありましたが、印象に残ったことを述べたいと思います。

先ずは、2年目のある幼稚園児との出会いです。この子との出会いでそれまで知らなかった幼稚園教育の中の「モンテッソーリ教育」の素晴らしさを垣間見ることが出来ました。この子は、最初、幼稚園になじめなくて園バスから降りると教室に入ることもせず、園庭や園バスの中で私と一緒に帰りの時間まで過ごしたこともありましたが、先生達は、画一的な幼稚園教育を押し付けることなく辛抱強くこの子が自発的に教室に入れるように待ち続けました。すると、ある日、自分から教室で過ごすようになり、年長児になるとみんなと一緒に遠足や園外活動を楽しむことが出来るようになったのです。

 

 

 

 

 

次に、各幼稚園の危機管理意識の高さです。これは、ロザリオ学園各8園全体にいえることですが、園外活動時は、先生が必ずAEDと救急セットを持参します。そして必ず全職員が、AED講習や安全管理についての検討会や講習会を実施します。幼稚園活動の中でAEDを使用するような事案が無いことが良いのですが、いざそういう事案が発生した時は、学園の先生達は躊躇なく迅速正確にAEDを使用した心肺蘇生法を実施できるよう訓練を重ねています。

また、園外活動の場所も、公的機関の施設や公的機関が管理する公園等、危険性が少ない場所を選んでいます。

 

   

 

 

さらに、地震や津波等の自然災害に対する備えも、各8園共年間かなりの頻度で訓練を行っています。そのため、学園の園児達は、緊急地震速報の音にとても敏感で、訓練で緊急地震速報の音が鳴ると同時に自らが机の下に潜ったり、ダンゴムシの体制をとったり、自分の身は自分で守る術を知っています。

 

   

 

 

このように、ロザリオ学園安全管理部としての6年間は、私にとって幼稚園教育や幼稚園活動における安全管理において、様々な経験と強い印象を残してくれました。

 

そして、この間には、新型コロナウイルス感染症や他県で2年連続起こった園バスの中に園児を置き去りにする事案が発生しました。また、大規模化、激甚化してきている自然災害においても、経験したことの無い集中豪雨や頻発する地震等が発生しましたが、ロザリオ学園では、危機管理能力の高い先生や職員の皆様のおかげで重大事故が起こることなく過ごすことができ、大変感謝しています。

 

最後になりましたが、よりよい教育(モンテッソーリ教育)や、質の高い安全対策のあるロザリオ学園が、保護者の方や子供達、地域の人達に「選ばれる園」になり、ロザリオ学園で子供達が明るく楽しく元気よく活動し、ロザリオ学園に関係するすべての皆さんが健康で幸せに暮らせることを願っています。

充実し、ワクワクさせてもらった6年間をありがとうございました。

 

安全管理部長

岡 耕司

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