2023.05.31 若葉幼稚園 ブログ
今月、年長の子どもたちと森育に行ってきました。
人の手があまり入っていない森の中で、季節を感じたり、自然や生き物と触れ合い、それらの思いを考えたり。
おもちゃや遊具のない中で、自然を使って遊びを生み出す楽しさを感じたり。
昔は自然とできていたことがなかなか難しくなっている今の社会の中で、子どもたちに経験してほしいことがこの森育にはたくさん詰まっています。
そんな森に初めて行った子どもたち。
バスを降りて森へ歩いて行っていると、”なんか木が多くなってきたね””森っぽくなってきた!!”と、どきどきわくわく。
生き物たちに”おじゃまします”とごあいさつをして、森に入っていきました。
木もたくさんあって、下から覗くと梅の実がなっています。
池の中には何がいるかなぁ。
この日は水が少なかったので生き物には出会えませんでしたが、おたまじゃくしやイモリなどの生き物に出会えることもあります。
そして荷物を置いて遊び始める前に、インストラクターの方から森での遊び方について教えてもらいます。
蜂やヘビや毛虫に出会ったときにどうしたらいいのか。
普段なら、叫んだり、逃げたりしてしまうかもしれませんが、ここは森。
生き物たちのおうちなのでいるのが当たり前。
出会ったときにどうすればいいのかを教えてもらいました。
そして、好きな遊びを楽しみます。
ちょっと恐いけど、崖のぼり。
一歩一歩、慎重に手や足の位置を確かめながら登っていきます。
降りきったときはほっと一息。
「疲れたかな」「恐かったかな」と思っても、子どもたちは”もう一回する!!”と。
子どもは『ちょっと難しいこと』が好きです。
そして、好きなことやしたいことは繰り返し楽しみます。
崖のぼりも、何度も何度も満足いくまで楽しんでいました。
木登りにも挑戦します。
初めは登り方が分からず、大人の手を借りていた子どもたちも少しずつ少しずつ自分でこつを掴んでいき・・・
こんなに高いところまであがれました。
”ずーっと向こうまで見えるよー!気持ちいいーーー”
森には小さな川もあり、川遊びもできます。
竹を繋げて道を作り、笹舟を流して遊びます。
どうやったらうまく流れるのか・・・
”ここでいつも引っかかるね”
”じゃあここを斜めにしたらいいんじゃない?”
いつも砂場で遊びんでいる知恵を生かし、協力してうまく流れるように考えます。
生き物にも出会いました。
だんごむしがたくさん!
手に載せていると、ゾロゾロとあがってきて”こしょばい~!!”と。
服の中にも入ってきたり、どこへ行ったか見失ったり・・・
一緒に遊んでいるようでとても楽しそうな姿がありました。
川にはかにもいました。
去年の年長さんから、”森育でカニがいた!”と聞いていた子どもたちは、川でカニに会いたくて探していました。
でも、どんなところにいるのかわからずなかなか見つけられない様子。
水の中や土の上、石の下など諦めず探していると、やっと出会えました。
初めは、挟まれそうで恐る恐るだった子どもたちも、どう触ればいいのかわかってからは仲良くなって、手の上に載せたり、歩いている様子を見守ったり。
”カニって本当に横に歩くんやねー!”
自分たちとは違う横歩きが面白くて、じーっと見つめていました。
その他にも、バッタやテントウムシ、ヤモリなどたくさんの生き物に会えました。
時間が足りないくらいたくさんの遊びに出会った子どもたち。
自然しかないこの森で、どんどんと楽しいことを見つけ、自分たちで遊びを生み出す姿がありました。
今、野菜や花など旬の季節以外でも出会うことができる時代になっています。
そんな季節を感じにくい時代だからこそ、この森育を通して日本の四季の美しさや素晴らしさに出会い、気づいていってもらえたら嬉しいです。
次は暑い暑い夏の森。
暑い中でも、夏にしか出会えない生き物や夏ならではの遊びを楽しめたらいいなぁと思います。
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