2023.03.03 若葉幼稚園 ブログ
この季節になると、年長児は『最後の』ことが増えてきます。
それら一つひとつを噛みしめるように楽しみ、”楽しかったぁ””もう一回したいなぁ”と先が見通せるようになった年長児だからこそ寂しさも感じているようです。
そんな中、先日は最後の森育に行ってきました。
子どもたちにとっては5回目の森育です。
森は私たちが暮らしている辺りよりも随分季節を感じます。
森へ入るとすぐに目に入ったのはきれいな花。
梅の花です。
いい香りがして、春の訪れを感じさせてくれました。
また、池には何やらいつもはなかったものが。
見やすいようにたらいにお引越ししてもらいました。
かえるの卵です。
初めて見た子もたくさんいたようで、”ちょっと触ってみようかな”と恐る恐る触ってみます。
”うわぁ、なんかぷにぷにしててゼリーみたい!!”
不思議な感触。
ここからたくさんの命が産まれてくるなんて不思議ですね。
森に着くと、インストラクターの方からこんなお話を聞きました。
”森にはたくさんのごみが落ちていて、そのごみがあることで森の生き物たちが困っているんだ”と。
そして”そのごみを、森に住む小さな妖精さんが一生懸命拾ってるんだよ”と聞くと、
”手伝うよ!””みんなでやろうよ”とすぐに子どもたちはみんなでお掃除のお手伝いを決めました。
いつも遊んでいるとごみなんて全く目に入りませんが、どこにごみがあるのかなぁ。
みんなでよく探してみると・・・
たくさん見つかりました。
瓦やコンクリートだって本来森にあるはずがないものです。
タイルやガラス、何かが割れたプラスチックの破片など探せばどんどん見つかりました。
少しでも森が綺麗になっていたら嬉しいです。
お掃除のあとはきれいになった森で最後に遊ばせてもらいました。
野原には春の花、菜の花がたくさん咲いています。
いただいて花束作り。
他のお花と組み合わせたり、つるで結んでひとまとめにしたり、森のものを使いながら素敵な花束を作って遊びます。
クンクンと匂いもかいでみます。
春のにおいがするかな?
子どもたちが大好きな崖のぼりもいつもよりもっと高いところまで行ってみました。
いつもより随分高いところまで上がった子どもたち。
”すっごい高くて、遠くまで見えて、気持ちがよかったよ!!”
どうやって登ればいいのか、考えながら体を動かすことができるようになり、難しそうなことにも挑戦する心も育った子どもたちだからこそできた遊びですね。
みんなで森でご飯も食べました。
あったかいところで食べると暑いくらいでお日様の温かさを感じて、お弁当が更に美味しかったです。
そして、帰り際・・・
川の近くで遊んでいた子どもたちが何かを見つけました。
なんだか包みのようで、葉っぱに何か書いています。
”ありがとう”
”なんだろう!?!”
不思議な包みに子どもたちは大興奮!!
開けてみると中にはたくさんのネックレスが入っていました。
「なんのありがとうなんだろう・・・」
と考えていると、
”もしかして、森のお掃除をしてくれてありがとうなんじゃない?”
”今まで森でたくさん遊んでくれてありがとうなのかもしれないよ”
子どもたちは”ありがとう”の意味をしっかりと受け止めながらネックレスをいただきました。
たくさん遊び、たくさんのことを教えてもらった森ともこれでお別れです。
”またみんなで来たいね”
”ばいばーい”
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