2023.02.15 海の星幼稚園 ブログ
私たちはカトリック児童福祉の日を前に、毎年、児童福祉献金を行っています。
これは世界中の貧困・災害に苦しむ子どもたちへ、子どもたちが心を寄せ、分かち合う
子どもから子どもへの献金です。
ある日、クラスの集まりの場で、
「みんなはお家があって、寒いときには暖かい服を着て、温かい食べ物を食べることが
できるでしょ?だけど世界中には住むところも服も、食べ物もなくて苦しんでいる
子どもがいるんだよ」と写真を見せながら話をしました。
すると、その話を聞き、自分たちと同じ年齢の子もがやせ細っている姿を見て、驚き、
黙ったまま話を聞いていました。
そしてしばらくすると、
「びょうきのひとは どうしたらなおるの?」
「おなかがすいたままなの?」
「どこにねるの?」「あるけるの?」とそれぞれが感じたことを口にし始めました。
そしてどうしたらみんなが助かるのかを考え始めました。
そこで教師が「みんなが少しだけ我慢して分けてあげると助かるよ」と話しました。
「このお菓子は30円。この30円があると病気の人がお薬を飲めるんだって」
・・・すると
「ぼく、おかねあるけんもってくる!おてつだいをしてもらったおかね。」
「おとしだまもらったからそれをあげようか」
「おいのりしてあげる」
子どもたちは自分たちにできることを必死で考えていました。
そして教師は一人ひとりの思いを受け止めながら、献金袋を見せ
「この中にみんなのお金を少しだけ分けてほしい」と伝えました。
翌日。
子どもたちはそれぞれの思いと共に献金袋を持って来てくれました。
そして、
「たすけてあげられますように」
「みんながごはんをたべられますように」
「とどきますように、おねがいします」
と祈りながら献金箱の中へ。
なかには袋の中に自分で書いた手紙を添えている人もいました。
物質的に豊かなこの国で暮らしている子どもたちは豊かであるこの日常が
当たり前になってしまっているかもしれません。
しかし今、この時も世界のどこかで現実に苦しんでいる子どもたちがいること、
そしてその会ったことのない子どもたちのことを一生懸命想像し、自分たちに何ができるかと考えた子ども達。
そこにはあたたかな思いと優しさが溢れていました。
どうぞこの子どもたちの思いが届きますように。
世界中の子どもたちが笑顔になりますように。
子どもたちと共に祈ります。
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