2022.12.22 ロザリオ学園 ブログ
わたしは先日松山教会のミサの前に、二人の外国人が聖堂でお祈りしているのを見ました。その二人の祈りが終わった後に、声をかけて少し話しました。聞けば、彼らは香港から来られた夫婦で、3週間半の予定で日本に旅行に来られたとのことでした。
わたしが属しているドミニコ会ロザリオ管区はスペインや南米や日本など世界中に地区がある特殊な管区ですが、本部は香港にあります。そのことを話すと、お二人とも大変喜ばれました。そして、別れ際に「多くの香港の人は日本に来たいと思っているので、日本で外国人の旅行客の受け入れ条件が緩和されたのは大変嬉しい」と言われました。わたしは彼らと別れた後、教会で外国人の旅行客に出会ったのは、久しぶりだと改めて気づきました。
コロナウイルスの感染の影響は2年半に及んでいます。最初の頃は「緊急事態宣言」のもとに外食や旅行を制限していましたが、時間が経つにつれ、ある程度仕方ないと思いながら以前の生活に戻る人が多いですが、他人に会う時に警戒心を持つ人は多くいるのではないでしょうか? それは「コロナに罹るかもしれない」という不安が拭えないからです。
コロナウイルスの影響がいつまで続くかは誰にも分かりません。そのため、これからは、わたしたち一人ひとりの行動が一層大事になってきます。良識を持った範囲で人との会食をし、交わりを持ち、旅行することができます。それは人との出会いをもたらします。人との出会いはわたしたちの心を豊かにし、新しい気づきを与えてくれます。それが全くなければ、わたしたちは閉鎖された環境で生活し、肉体的にも精神的にも悪い影響が及びます。実際、わたしは教会の信者と接して、そういった方がいることを感じます。
教会はこれからクリスマスを迎えます。教会の信者は高齢者が多く、制限をしなければいけないことは多々ありますが、その状況においても、クリスマスのミサに外部から来られる方を少しずつ受け入れる方向になっています。限られた中ですが、新しい人が教会に来ることは教会の信者にとって、大切な「出会い」の機会であり、教会の信者の心に喜びをもたらすとわたしは信じています。また、コロナの感染者が増えてきて予断を許さない状況ですが、よろしけば、クリスマスに教会を訪れ、ミサに参加してみてください。教会はそういった方を歓迎したいと思います。
最後になりましたが、この文章を読まれる皆様が良いクリスマスと新年を迎えられることをお祈り申しあげます。
海の星幼稚園 担当司祭
川上栄治 神父
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